対象・実施日
- 中1・中2:令和2年1月9日
- 中3:令和元年6月19日
内容
- 中1:国語・数学・英語
- 中2・中3:国語・社会・数学・理科・英語
- 出題形式:選択式、短答式、記述式
- 調査時間:45分/1教科
チャレンジテストの目的
- 生徒の課題を分析し、指導に活かすこと
- 各中学校がつける絶対評価による評定が、大阪府全体に照らし合わせて適正であるかを確認すること
皆さんの中には、「チャレンジテストは内申点を決定するものだ」や「内申点が決まってしまうので、チャレンジテストは入試に大きく影響する」などと聞いたことのある人もいるかもしれません。
しかし、この1回のチャレンジテストで、みなさんの内申点が決定されるわけではありません。
それでは、そもそも内申点がどのようにしてつけられるのかを見ていきましょう。
中1・中2の内申点への影響
- 各中学校が年度末に「評定」をつける
- 大阪府教育委員会が「評定の範囲」を算出する
チャレンジテストの得点の分布を用いて「評定の範囲」を定める
【例】平成30年度中2英語の「評定の範囲」英語 評定5 評定4 評定3 評定2 評定1 100点~56点 94点~32点 70点~12点 44点~5点 38点~0点 - 各中学校は、生徒のチャレンジテストの結果が、大阪府教育委員会が設定した「評定の範囲」にあるかどうかを確認する。
※例の場合、英語の評定が「4」で、チャレンジテストが40点の場合は、「94点~32点」に入っているので、評定「4」は適正とみなされる。
英語の評定が「4」で、チャレンジテストが95点の場合は、各中学校は、評定を「5」に修正しなければいけない。
このように見ると、「チャレンジテストの結果で内申点は挽回できる(落ちる)んじゃないの?」と思われるかもしれません。
しかし、表をよく見てください。
点数の範囲が広すぎるので、ほとんど意味をなしていません。
おそらく、内申点「4」の生徒は、普通に考えて、チャレンジテストで94点~32点の間になると言えるでしょう。むしろ、内申点「4」なのに、チャレンジテストで30点というのはありえないのではないでしょうか。
ですので、チャレンジテストでいつもより少し点数が悪くても影響はないでしょうし、大失敗したからといって評定が絶対に下がるという訳でもありません。
また、「評定の範囲」はテスト後に定められるので、何点取れば評定が上がるのかというのもわかりません。
中3の内申点への影響
- 大阪府教育委員会が、中学3年生の「大阪府全体の評定平均」を定める。
- 各中学校は、中学3年生の6月に実施するチャレンジテストの自校の結果と府全体の平均を比べて、自校の「評定平均の範囲」を算出する。
[例]府全体の評定平均が3.40の場合の「評定平均の範囲」</trX中学校 Y中学校 府全体 中3チャレンジテストの平均点 57.0 点 63.0 点 60.0 点 中3チャレンジテストの対府比[A] 0.95 1.05 1.00 評定平均の目安[B](「府全体の評定平均」×[A]) 3.23 3.57 3.40 評定平均の範囲([B]-0.30~[B]+0.30) 2.93~3.53 3.27~3.87 - - 各中学校は、自校の3年生全体の評定の平均と、上記で求めた「評定平均の範囲」を比べ、適切な評価が行われているか検証します。「評定平均の範囲」に収まらない場合は、評価の方法の見直しを行った上で、評定をつけます。
すなわち、中3のチャレンジテストは、各自の成績を定めるのではなく、各自の成績を定めるための、各中学校の指標を導き出すために使用されるのです。
このように、チャレンジテストは、直接的にみなさんの成績を決定するわけではありません。
しかし、だからといって、できなくても良いテストというわけではありません。各教科、これまでの学習内容を基に作られていますし、教科書の範囲内のものなので、確実に理解していなければいけない基礎の学習内容となります。