学習した内容を忘れにくくするために効果的な勉強法とは?
みなさんは、こんなことでお悩みになったことはないでしょうか?
- 英単語や漢字、古語が覚えられない…
- 理科や社会で点数が取れない…
- 数学の公式が覚えられない…
などなど、勉強をするにあたって、記憶に関する悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
中には、一生懸命勉強しているのに、どうしても忘れてしまうという悩みを抱えている人もいるかもしれません。
こういった記憶に関する悩みを解決するためには、私たちの脳のメカニズムを理解する必要があります。
むしろ、それをしっかりと理解した上で、脳のメカニズムを利用することができれば、学んだ内容を長期的に記憶することができる効率的な勉強方法を生み出すことができます。
その勉強方法について説明する前に、まずは脳のメカニズムについて解説します。
記憶の優先度を上げ、学習効率を上げる方法については以下に記載しておりますのでご参照ください。

私たちの記憶はなぜ忘れやすいの? その秘密は「エビングハウスの忘却曲線」によって明かされています
そもそも、どうしてなかなか覚えられない、覚えてもすぐに忘れてしまうといったことが起きてしまうのでしょうか?
そのメカニズムを明らかにしてくれるもの、それが「エビングハウスの忘却曲線」です。
エビングハウスの忘却曲線とは、19世紀にドイツの心理学者であるエビングハウスが、人間の記憶力について行った研究発表です。
このエビングハウスの忘却曲線によると、暗記したものは、1時間後には56%、9時間で64%、1日経つと約70%も忘れてしまうそうです。
実は、この研究結果はあくまでも興味関心が低いものに限定されているため、興味関心のあるもの、自分が好きなものに対しては結果が変わります。
例えば、自分がずっと前から見たいと思っていた映画を見に行った時に、次の日になると映画の内容をほとんど忘れてしまっているかというと、そうではないですよね。
それを勉強に置き換えるとするならば、好きな教科であれば、勉強時間が少なくても覚えられる量が多くなるというわけです。
つまり、なかなか覚えられない、忘れやすいものとは、興味関心のないもの、自分が苦手としているもののことを指しています。
そのため、
- 英単語をひたすら書いたのに、10問中3問しか覚えられなかった
- 丁寧にノートをまとめて復習したのに、テストになると答えられなかった
- 数学の公式を書いて覚えたのに、その通りに解くことができなかった
など、こういった悩みが発生してしまうのは、そもそも自分が苦手としている教科のものであること、一気に覚えようとしていることが原因として挙げられます。
忘れにくくするための勉強法は? それは、覚え直すタイミングが重要です
前述のように、暗記したものは1日経つ頃には約70%も忘れてしまいます。
そのため、一気に覚えようとしても、それが一夜漬けやテスト前などの一時的なものであれば、すぐに忘れてしまうのです。
暗記したものを忘れにくくするためには、それを再度覚え直すタイミングが重要です。
エビングハウスの忘却曲線によると、忘却率が50%ぐらいに達した頃、約1時間後くらいに覚え直すことが最も良いタイミングだとされています。つまり、記憶があやふやになり始める頃に復習するのが、記憶を定着させるのにベストなタイミングといえます。
そのタイミングに暗記したものを記憶し直すことで、その記憶は強化され、次に忘却率が50%ぐらいに達するまで2、3日かかり、またそこで復習すると、さらに2、3週間は持続します。その次に復習すると、2、3ヶ月・・・というように、記憶が強固になり、忘れにくくなります。
これらを繰り返すことで、短期記憶を長期記憶に変えることができるのです。
つまり、記憶を定着させるためには、「忘れるころに復習する」こと、これにつきます。
それが、自分の苦手なものであればあるほど、忘れるころに復習することを何度も繰り返し行うことで、どんどん忘れにくくなり、記憶を定着させることができます。
エクレでも、記憶を定着させるために、毎回宿題を出しますが、この宿題についても次に塾に来る直前ではなく、「忘れる前に」しなければいけないということになりますね。
暗記の苦手な小中学生に、最適な指導を行っております。
勉強に関するお悩みのある保護者様は、お気軽にお問合せください。