京都府内の公立学校で、電話応答に終了時刻を設定する取り組みが広がっている。働き方改革の一環で教職員の長時間労働を是正するのが主な狙いで、府教育委員会は今月から府立高や付属中、特別支援学校では原則午後5時までと設定。府内の小中学校でも同様の動きがある。ただ終了時刻は自治体でばらつきがある。
(京都新聞)
教師の勤務時間、対応の必要性などを考慮すると、もともとこのようにあるべきだったのではないでしょうか。
何かあったら、学校に確認する、学校・教師に責任を問う、といったことでは、まともな労働環境になるはずもありませんよね。
緊急の際はどうするのか?
「緊急の際はどうするのか」といったことが問題になりそうです。
17時を過ぎて緊急ごととなると、例えば、「子どもが帰宅しない」といったような内容が想定されます。
確かに、学校を出たあとの足取りを確認する必要があるかもしれませんが、このようなことは、本来、警察に対応を求めるべきことなのではないかと思います。
学校側としては、冷たい言い方になるかもしれませんが、学校から一歩外へ出たら、責任の範囲外になっても仕方ないのではないでしょうか。
他に緊急ごととなると、当日に学校で何等かのトラブルが行った場合でしょうね。
そういう場合の対応については、検討の必要がありそうです。
働いている両親は電話が掛けられない?
17時までだと、両親ともに働いている場合は、どうやって学校に連絡をすれば良いのかといういう意見もあるようですが、それを言い出すと、市役所も銀行も利用できないということになりますよね。
お店や会社では、営業時間が終了した後に対応してくれないのは当たり前のことですので、これは仕方ないのではないでしょか。
お店や銀行と違い、学校は対応してくれて当たり前という考えが根付いていることが問題だと思います。
普通の人は、時間が過ぎてしまっていれば、「明日電話しよう」と思うはずですよね。
逆に考えると、自分自身が労働者であれば、時間無制限に顧客の対応はしないですよね。
学校がより良い場所になることにつながれば。
何かあったら、まず学校ではなく、しかるべき場所に相談や対応を求めるという流れになることが望ましいと思います。
そして、学校は本来、時間内での勉強や生活について指導する場であるべきです。
そうすることで、教育自体の質も向上するのではないでしょうか。
あとは、本当に緊急の際のみに対応する窓口などを設けることができれば、最も良い形になるのではないかと思います。
これに関しても、特定の教師が、そのため用の携帯電話を持つなどといった方法では、色々な問題が起こりかねません。
教育員会などが、何等かの窓口を学校単位ではなく、市区町村単位などで対応するなども一つの方法ではないかと思います。