
政府は、全国の小中学校でパソコンかタブレット型端末を児童・生徒が1台ずつ使えるよう、無償で配置する方針を固めました。
IT教育の必要性が高まるなか、現在、公立の小中学校ではパソコンの普及率がおよそ5人あたり1台にとどまっています。これを受け、政府は全国の小中学生を対象に、パソコンやタブレット型端末を学校で1人1台使える環境を整備する方針を固めました。2024年度までの実現を目指します。
来月取りまとめる経済対策に盛り込み、関連する予算は4000億円以上にのぼる見通しです。
(TBS)
2020年度から小学校ではプログラミング教育が導入されます。

しかし、小中学校でパソコンかタブレット型端末を児童・生徒が1台ずつ使えるようにするのは必要なのでしょうか?
そもそも何のために?
国が実施することは、目的が明確ではないのに、結論ありきなことが多いような気がします。
教育においてもITの重要性が高まっていることは間違いありませんが、それは、子どものころには、鉛筆で板書を書き写したり、教科書で勉強したことが根底にあることが重要なのではないでしょうか。
字を書くこと、暗算すること、筆算すること、本を読むことをベースとして、必要に応じてPCやスマホを使う方がいいのではないかと思います。
現状では、5人に一台導入されているそうですが、これでは不足しているという意見が、教育の現場から出ているのでしょうか?
国としては、それを基準にものごとを考えるべきだと思います。
一人に一台も与えられなくても、体育の時間や美術の時間など、使用しない時間はたくさんあると思います。うまく活用すれば、一人一台なくても、問題なく使用できるのではないでしょうか。
4000億円以上の予算を見込んでいるとのことですが、もっとやらなければいけないことが山積みのような気がしますよね。
パソコンやタブレットはすぐに型落ちする。
一人一台のパソコン・タブレットの導入を国が負担したとしても、メンテナンスであったり、セキュリティ・更新、ソフトの導入などには、さらにコストがかかります。そのあたりをどう考えているのでしょうか。
また、パソコンやタブレットは、最新のものを購入したところで、すぐに古くなってしまいます。それを小中学生全員分購入しても、2~3年で買い替えることになります。
そのあたりの予算も想定しているのかが疑問です。
また、メンテナンスを行うのは、学校側なのであれば、教員の業務負担が相当に増えてしまうでしょう。
買い替えること、メンテナンスが発生することなどは、国がどこかの業者と仲良しで、そこに仕事を与えるためにやろうとしているのではないかと疑ってしまいますよね。
ただの妄想だと良いのですが、最近の政府の考え方を見ていると、そのようにしか思えないのが残念なところです。
リスクの想定は?
ただでさえ、現状では、子どもたちが、パソコン・スマホ・SNSの使い方がうまくなく、色々な危険に巻き込まれることが、日常的に行われています。
学校から一人一台配布されることで、このようなリスクを増大させることは、暗に想定できます。
子どもは可能性が無限なので、良い発想・使い方も無限に伸びていきますが、悪いことも無限に学ぶことができるのではないでしょうか。
学校の先生が専門ではないのに、そのあたりをうまく管理できるとは、到底、思えませんね。
最後に
IT化が進み、仕事でもパソコンやスマホを使う機会が増えるため、子どものころから、学校で慣れ親しんだ方が良いという考え方は、頷ける部分もありますが、子どものころから学ばなければ、パソコンなどの習得は難しいのでしょうか。
私は、イラストもweb制作もちょっとしたプログラムもできますが、大人になってから独学で学びました。
web制作なんて、ここ数年に身に付けたくらいです。
ですので、子どものころにしなければできないという考えには反対です。
むしろ、子どものころには、もっと学ぶべきことがあるのではないかと思います。