発表によると、男性教諭は10月28日、テスト中に児童が立ち歩き、私語をやめなかったため、腹部を蹴ったという。児童がテストの後に保健室に行き、養護教諭に訴えて発覚した。
(読売新聞)
このニュースだけを切り取ると、教諭がひどい体罰を行ったように思われますよね。
もちろん、体罰はダメなことには変わりありませんが、学校という教育の場において、このような場合に、教諭がどのように行動を起こすのが正解なのかを考えることが、再発を防止することにつながるのではないでしょうか。
いかなる理由があっても体罰はだめ?
学校教育法では、下記のように規定されています。
学校教育法第十一条
校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。
感情的になった理由は?
「テストに取り組ませようと指導したがうまくいかず、感情的になった」と話したという。
とのことですが、感情的になった理由が重要ではないかと思います。
ただ単純に、「自分の言うことを聞かなかったから」や「思い通りに行かずむかついた」などであれば、教諭側の非が大きいかと思います。
そうではなく、「テスト中の他の生徒に迷惑がかかるから」であったり、「協調性がない、和を乱す」と言ったことに対し、繰り返しの注意・指導でも解決できず、何とか解決しようとしたため、感情的に行動してしまったというのであれば、話は異なってくるかと思います。
もちろん、体罰がだめなことには変わりありません。
このような場合の対策を考えるべきでは?
体罰を禁止することや、体罰を行った教師を罰することは簡単です。
しかし、それでは、今後、どうようのことが起こった際に、解決することや、このようなことを減らす・なくすことには結び付かないのではないでしょうか。
学校には、このような場合にどうすれば良いのかという指針があるのかどうか知りませんが、おそらくは、存在しないのではないでしょうか。
例えば、会社であれば、トラブル・クレーム処理が当人では困難な場合には、上司に相談し、対応してもらうというのが一般的です。
学校においても、先輩や上長に指示を仰ぐという対応も考えられます。
また、注意しても聞かない場合の指導方法をマニュアル化するという方法も考えられますよね。
それについては、出来る限り、具体的な対応方法が定められれば、教師の方も安心して対処できるのではないかと思います。
体罰はダメなことですが、どのようにして、こういったことを減らすのかを、学校・教育委員会で考えていくことが重要なのではないかと思います。