カーリングで話題になったおやつの時間のことではなく、「給食中におしゃべりしてはいけない時間帯」のことを言うそうです。
広島市立の全142小学校にアンケートした。回答した106校のうち、給食中に私語をしない時間を「設けている」「一部の学年、学級で設けている」としたのは、71・7%の76校。
広島市では、この制度が浸透しているようですね。
目的は何なのか
1954年施行の学校給食法では「栄養改善」だった給食の主目的が、2008年の大幅改正で「食育の推進」に転換したことが背景としてあるようです。
そのため、
- 残さず食べきり、栄養を十分とらせる
- 食べ物を大事にする気持ちを育む
- 食事マナーを定着させる
- そしゃくの推進
といったことが目的のようであり、それらを子どものうちに身に付けさせるのは重要ですよね。
しかし、これらを身に付けるためには、「黙って食べる」ことだけが方法なのでしょうか。
方法として適切なのか?
給食の時間内に食べきれない子どもがいるというのもあるので、おしゃべりや友達とわいわいふざけあう時間がなければ、食べきれる可能性は高まりますよね。また、そしゃくの推進というのも、黙っていれば、必然的にそうなるかもしれません。
しかし、これらは、黙ることだけが改善ではなく、ルールやマナーの問題にも繋がるように思えます。
食事マナーを定着させるとありますが、これは疑問です。
しゃべりながら、食事をすることがマナー違反とはならないと思いますので、これは、ルールの問題であり、そこの教育を行えば済むのではないでしょうか。
また、食べ物を大事にする気持ちを育むのも、友達と「これ、おいしいね」などと楽しく食べることも、そういった気持ちの育成につながるように思えるので、方法としてはどうかと感じます。
食育として、一定のルールを設けることでの効果は期待できるかと思いますが、ベストな方法ではないのかと思います。
大人の食事の意味は?
子どものときに、学ぶことというのは、大人になったときに行うことなのではないでしょうか。
そうすると、大人は、友人・家族・恋人と食事に行った際には、黙って食べる時間「もぐもぐタイム」を設けますかね?
食事って楽しいものなのではないでしょうか。
子どもは学校に行っていて、両親は働きに行っている、唯一、家族そろって顔を合わせて、話ができる時間は、会話と食事を楽しむのが良いのではないかと思います。
たまの家族での外食というのは、特別で楽しい時間ではないでしょうか。
毎日、学校の勉強が大変な中、給食の時間くらい、楽しく過ごすのも悪くないかと思います。