学校の制服のジェンダーレス化
ジェンダーレス化社会が進んで行く中で、中学校の制服にも、その動きが出てきているようですね。
自分自身の「性」のありように悩む子どもたちや、それに対する偏見・いじめをなくすためには、非常に良い動きなのではないでしょうか。
あわよくばの観点で言うと、学校の生徒として、ユニフォームが必要であり、性差を感じさせないのであれば、いっそのこと、登校も授業中もジャージにしてしまえば良いのではないでしょうか。
生徒の着替えの煩わしさや保護者の購入の負担も軽減できますし。
ただ、運動場での使用の後の、衛生面などがネックになりますね。
このような動き自体は良いかと思うのですが、「側(がわ)」だけでなく、本質的な変化もしていく必要があるのではないかと感じます。
形式としての性別を区別する「言葉」は差別なのか?
生物学的なことも含め、区別するために「言葉」として使用しなければいけないものもありますよね。
例えばですが、「男子」「女子」という表現を取らざるを得ません。
三人称の代名詞であれば、「彼」「彼女」という使い分けをすることになります。
これに対し、トランスジェンダーの人が気を悪くする可能性があるとして、海外では、「he」「she」ではなく、「ze」という代名詞を使うというのがどうかといった議論もあるようです。
性差に関することが話題にされることが多いので、中学生が解く問題の内容が気になることが多いです。
例えば、以下のような例があります。
といったように、男子・女子という明確な区別をした内容です。
また、英語ですと、代名詞の使い分けの問題です。
女性の代名詞を【she her her hers】
といったように使い分ける問題です。
このような区別に対して、トランスジェンダーの生徒はどのように感じるのか、これは大丈夫なのかといった疑問を持つことがあります。
制服という形の部分での問題だけでなく、言葉自体の使い方も、見直していかなければいけない時代が来るのかもしれないですね。
「らしさ」という表現がよくないそうですが…。
また、「女らしい」や「男らしい」といったような表現も、「性」によって、行動や性質を決め付けていることになるので、差別発言やハラスメントになるようですね。
年齢をもとに、「若いのに」や「もう年なんだから」といった表現も注意しなければ、ハラスメントになってしまうようです。
そして、何でもかんでも、「ハラスメント」という表現を使うことは、「ハラスメントハラスメント」というハラスメントになるそうです。
もうわけわからないですね。
自分の性に関して悩んでいる人のつらさは、相当なものであり、社会が寛容になって、仕組みを整えていくことは良いことだと思います。
ただし、大半の男女が結婚し、家庭を築き、子どもを産み、次の世代へつなぐということをかんがえると、(これは、トランスジェンダーなどの方が、結婚することなどを否定・批判しているわけではありません。)男女が、お互いに、性的な魅力を感じることは重要だと思います。
そこには、「らしさ」であったり、性によって異なる衣類を身に付けることも含まれていると思います。
このようなことは、少子化、晩婚化、未婚化と少なからず関わりがあるのではないかと思います。