現在、私は、10年以上、塾業界に勤めております。
そうすると、さぞかし勉強が得意なのではないかと思われるかもしれませんが、中学生の頃は、むしろ、勉強が苦手でした。
しかし、高校生のときは、塾などには通わずに、独学で、学年1位の成績をキープし続けました。
この勉強方法について、お伝えできればと思います。
高校入試で不合格になる
高校入試では、偏差値50程度の公立高校を第一志望としていたのですが、大した努力もしないまま、当時の私の学力以上の身の丈に合わない、高校を受験したため、不合格となりました。
不本意でしたが、併願で受験した私立高校へと入学することになりました。
当時は、私立高校無償化などのない時代でした。
そのため、公立高校よりも圧倒的に学費の高い私立高校へ通わせてもらっているので、勉強くらいは最低限しようというように考えました。
そして、1学期の中間テストがやってきました。
高校になれば、赤点を取ると進級できないということもあり、中学時代よりはテスト前にはきちんと勉強しようという気持ちで挑みました。
いざ、結果が返却されたところ、複数の教科において、クラスで1番の点数であり、合計点もクラスで1番でした。
在籍していたクラスが、文系の特進だったため、実質、文系では学年で1番という結果になりました。人生で初めて、1番になり、「この成績とこの順位は絶対キープしよう」という気持ちになりました。
クラブ活動のできないクラスだったため、その後は、勉強に打ち込みました。
人よりも努力するだけの勉強スタイル
中学まであまり勉強をしてこなかったので、新しく学ぶ内容をスムーズに理解することが難しかったこともあり、「人が1回やってできるようになることも、自分自身が1回でできるようにならないのであれば、10回でも100回でもやってやろう」というものでした。
そのためには、頭が冴えた状態で勉強するための時間の確保が必要でした。
学校から帰宅するのが20時前だったので、少しだけテレビを見ながら晩御飯を食べて、22時には一旦寝ました。
そして、1時に起きて、入浴することで目を覚まし、朝5時まで勉強し、6時まで1時間だけ寝てから学校へ行くという生活を繰り返していました。
そして、3年間クラス及び学年で1番の成績で卒業し、大学へと進学することができました。
まさか、卒業式で、学年代表の優秀な生徒として表彰されるなどとは思いもしませんでした。
まとめるとこのような感じですが、今思うと、理にかなっているのかもしれないですね。
少し睡眠を取り、入浴することで頭を覚醒させる
学校での集中力を保つために、登校前に睡眠をとる
臭いものにフタをしない勉強法
では、時間の確保については、お伝えしましたが、実際の勉強方法の内容はどのようなものだったのでしょうか。
まずは、前提として、入試は3教科で受験できる私立に絞っていました。
要領が良いほうではないと思っていたので、複数の教科で良い成績が取れるとは思っていませんでした。
実際の勉強方法としては、
忘れてしまうことから逃げないことです。
過去に勉強した内容などを、遡って見返すと、忘れてしまっているものがありますよね。
そうのようなものに気づいてしまうと、うんざりした気持ちになりませんか?
以前の私なら、そのようなものに気づくと、見なかったことにしていました。
しかし、そのようなものに、気付いてしまったときに、優先的に復習するという習慣を、あえて、身に付けたのです。
一つ行っていた方法としては、以下のようなものが出てきた場合に、普段使うノートではなく、メモ帳に書き溜めておくのです。
問題を解いているときに出てきた、忘れてしまっていた内容
授業中などに教えられた発展的な内容
そして、これらを定期的に見返し、覚えられていたものは、消して、覚えられていなかったものは、次のページに再度書き写し…ということを繰り返して、覚えられていないものは、いつまでも残しておくという方法を取っていました。
このメモ帳を、自習用のノートとして、忘れたころに、定期的に復習していました。

まとめ
- 勉強する教科を、自分にとってできそうなものに絞る
- 絞ったうえで、人よりも努力できるライフスタイルを作る
- 忘れてしまうことから逃げずに、あえて立ち向かう
私は、自分自身が、勉強において、人よりもスムーズに理解できないと思ったので、このようにすることで、「周りに勝てる」と思って取り組みました。
ある意味、卑怯な頭脳作戦だと思います。
当時は、文系で数学が苦手であり、数学は、入試には必要なかったので、いつも欠点ギリギリの点数でした。
しかし、合計点でトップになれれば良いと考えていました。
これは、効率の良い学習方法ではないかもしれません。
しかし、それでも、成果につなげられたことは、自分にとっての誇りだと思っています。
また、このときの成功体験は自分にとっては大きなものであり、仕事にも活かせていると思っています。
是非、参考にしてみてください。
