自己満足にならないために
問題を解き、答え合わせをした際に、解答や解説を見て、「そういうことか!」といった具合に納得することもありますよね。
納得したあとは、同じように問題を解くことができるかを何回も繰り返したり、類似問題も試しに解くといったりすることが重要です。
しかし、あまり考えずに、すぐにあきらめて解説や解答を見ることは、良くありません。
解き直す際は、正しく行う
全く解き方がわからないときは、仕方ない場合もありますが、そもそも解答・解説というのは、その問題に対してのみのものでしかありません。
理解が不十分なのであれば、それよりも、その単元の根本的な内容を、再度、頭に入れ直すことが望ましいでしょう。
数学の図形の証明問題を例にとってみましょう。
図形の辺の長さや角度が示されたうえで、「三角形ABCと三角形DEFが合同であることを証明しないさい」といった問題を解く場合、解き慣れている人であれば、まずは3つある合同条件のどれに当てはまるのかを考えるでしょう。
辺の長さや角度を照らし合わせ、どの合同条件に合致するかを考え、その結論に向かって記述していきます。
合同の証明は、多くの中学生が苦手としている問題ですが、3つの合同条件を完璧に理解し、暗記していることは当然として、この前に学習する「平行線と角」「三角形の内角と外角」などの単元もしっかり理解しできていることが求められます。
以前に学習した単元が抜けていて、合同条件を丸暗記だけして合同の証明をしようとすると、どう書き出せでよいかさえわからず、解答・解説をみて「そういうことか!」となるわけです。
このような問題は図形の形や向きが変われば、全く別の問題に見えてしまうので、解答・解説を見て、一通り暗記するだけでは、納得したつもりでもできておらず、次に同じような問題に出会った際に、自分ひとりでは解けないということにもなりかねません。
また、答えがわかった上で、再度解き直すとなると、答えへの筋道がわかっているので、答えに寄せていっていることにしかなりません。
成績アップへの第一歩は?
重要なのは、根本的なルールや定義などを忘れないように基礎問題を繰り返し復習することです。
そして、もし忘れてしまっていた場合が再度基礎問題を繰り返し演習し、頭に入れることです。
そして、それらを用いて、再度自分自身の力で解けなかった問題を解いてみることです。
このようにして、解いた経験・知識を積み重ねることは、成績アップへの第一歩となるのです。
小中学生に最適な指導を行います。
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